富山市物産振興会は、富山市における商工物産の改善及び商工物産を取り扱う業界の振興を図ることを目的として昭和34年に設立され、行政と手をたずさえながら、商工物産の研究・開発をはじめ、情報交換会や企業見学会の実施、県内外での物産展への出展など、様々な活動を続けてまいりました。
近年は、少子高齢化や人口減少、経済のグローバル化、そして加速化する地方分権の進展に伴い、地域間競争が激しさを増しており、地方は、自らの主体性・独創性を発揮して自立的に発展を図る必要があるなど、地域経済を取り巻く環境は大変厳しくなっています。
このような中、平成27年3月に北陸新幹線が開業し、東京・首都圏への移動時間が短縮され、輸送能力の増加に伴い、他地域との交流人口が増加しました。ビジネスや観光による交流人口が増えることで、活力ある経済活動を展開する機会が増えると捉えています。
今後、地域経済の活性化を図るためには、富山市の有する豊かな自然、食、伝統、文化、地場産業などの有形・無形の資源や価値を改めて見直し、さらに富山らしさがイメージできる「富山ブランド」へと磨き上げて全国に発信していくことが必要であります。
本会は、商工物産関係業界の融合と組織の活性化を図るとともに、地域資源を有効に活用した競争力ある商品の開発や、品質・技術の向上、販路の拡大などに一層努めてまいりたいと考えており、業界と行政が一体となって富山市の産業の発展及び富山市のブランド力の向上に取り組むことによって、地域経済の発展はもとより地域文化の創造に大きく貢献することを目指すこととしております。