冠婚葬祭を重んじる土地柄から、また節句や祝事で和菓子を楽しむ習慣が根づいているなどの理由で、富山では和菓子を楽しむ機会が多い。
自然が豊富な富山には、自然をテーマにした銘菓がある。県木立山杉の年輪を模した「杢目羊羹」は、自然の情景を和菓子で表現したものである。また、富山藩主直々に富山藩の製造御用を命じられた「甘酒まんじゅう」など、伝統を受け継ぐ菓子もあり、地元だけでなく観光の土産品として人気が高い。
そのほか、約150年の歴史をもち、富山の産業、伝説、風俗を取り入れた伝統民芸品である、「とやま土人形」のほか、木工、和紙などを使った伝統工芸も息づいており、富山を訪れた際の土産品として買い求められる。